反古しらべ
樋口一葉
『反古しらべ』は青空文庫で公開されている樋口一葉の短編作品。1,113文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,113文字 |
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書き出し書出 | ※虫干すとてかびくさき反古どもあまた取出しける中に、故兄が殘したるくさ/″\の筆記あり、ことこまかにしるしとゝ((ゞ))めたるさま、これはそれの夏、腦の病ひおこらんとせし前の月こゝろをとゝ((ゞ))めて物しつるなり、今かたつかたハ霜こほる冬のよ、毎よさかならず父母が寐間をうかゝ((ゞ))ひて裾に物をおき、襖のたてつけをあらためし頃ほひ、今宵ハいと寒きに早く寐よかし風もぞ引くと母の仰せつるに、承りぬとて※反古しら... |
初出 | |
底本 | 樋口一葉全集 第三卷(下) |
表記 | 旧字旧仮名 |
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