女の膝
小山内薫
『女の膝』は青空文庫で公開されている小山内薫の短編作品。1,691文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,691文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 私の実見は、唯のこれが一度だが、実際にいやだった、それは曾(かつ)て、麹町三番町に住んでいた時なので、其家の間取というのは、頗(すこぶ)る稀(ま)れな、一寸字に書いてみようなら、恰(あだか)も呂の字の形とでも言おうか、その中央の棒が廊下ともつかず座敷ともつかぬ、細長い部屋になっていて、妙に悪るく陰気で暗い処だった。 |
初出 | |
底本 | 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 |
表記 | 新字新仮名 |
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