『富嶽百景』序
太宰治
『『富嶽百景』序』は青空文庫で公開されている太宰治の短編作品。483文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 483文字 |
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書き出し書出 | 所收――「富嶽百景」「女生徒」「滿願」「駈込み訴へ」「女の決鬪」「走れメロス」「彼は昔の彼ならず」「ロマネスク」明治四十二年の初夏に、本州の北端で生れた氣の弱い男の子が、それでも、人の手本にならなければならぬと氣取つて、さうして躓いて、躓いて、けれども、生きて在る限りは、一すぢの誇を持つてゐようと馬鹿な苦勞をしてゐるその事を、いちいち書きしたためて殘して置かうといふのが、私の仕事の全部のテエマであります。 |
初出 | 「富嶽百景」昭和名作選集28、新潮社、1943(昭和18)年1月10日 |
底本 | 太宰治全集11 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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