先駆的な古典としてバッハオーフェン『母権論』富野敬照氏訳
宮本百合子
『先駆的な古典として』は青空文庫で公開されている宮本百合子の短編作品。2,115文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 2,115文字 |
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書き出し書出 | 昨今の複雑で又変動の激しい世相は、一方に真面目な歴史研究への関心を刺戟しているが、若い婦人たちの間にも、益々多岐多難な女性の日常生活についての自省とともに、人類の長い歴史の消長のなかで女はどのような社会的歩きかたをして来たものかという女性史についての探求心が旺になっているのは、現代日本の興味ある一つの現象であると思う。 |
初出 | 「母性」ブリッフォート著・富野敬照訳、白揚社、1939(昭和14)年3月発行 |
底本 | 宮本百合子全集 第十七巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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