含蓄ある歳月野上弥生子さんへの手紙
宮本百合子
『含蓄ある歳月』は青空文庫で公開されている宮本百合子の短編作品。2,749文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 2,749文字 |
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書き出し書出 | 初めてあなたのお書きになるものを読んだのは、昔、読売新聞にあなたが「二人の小さいヴァガボンド」という小説を発表なさったときであり、その頃私は女学校の上級生で、きわめて粗雑ながら子供の心理の輪廓などを教わっていた時分のことでした。 |
初出 | 「帝国大学新聞」1936(昭和11)年12月21日号 |
底本 | 宮本百合子全集 第十巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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