犬三態
宮本百合子
『犬三態』は青空文庫で公開されている宮本百合子の短編作品。4,579文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 4,579文字 |
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書き出し書出 | 景清この夏、弟の家へ遊びに行って、甃(いしだたみ)のようになっているところの籐椅子で涼もうとしていたら、細竹が繁り放題な庭の隅から、大きな茶色の犬が一匹首から荒繩の切れっぱしをたらしてそれを地べたへ引ずりながら、のそり、のそりと出て来た。 |
初出 | 「都新聞」1939(昭和14)年10月30、31日、11月1日号 |
底本 | 宮本百合子全集 第十七巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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