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御時務の儀に付申上候書付

福沢諭吉

『御時務の儀に付申上候書付』は青空文庫で公開されている福沢諭吉の短編作品。2,762文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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2,762文字
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書出

去る午年西洋諸國と御條約御取結に相成、新規御改法有之候所、太平打續候餘り、人の耳目に馴れざる義に付、御改法の御趣意は篤と承知も不仕、一時人氣動搖いたし候所え、諸藩士竝に浪人の輩、平生其身に不足有之候者共、人氣の騷立候を好き折といたし、妄に鎖國攘夷抔申儀を唱へ、諸大名え説込、又は京都え立入、議論の不及所は力業にて公然と人を殺害致す等、其勢追々増長致候に付、一には其勢に刧(おびやかさ)れ、一には其説に迷ひ候て、京都始諸侯にも右浪人共の申分に致一味候者も有之哉にて、既に一昨年大和一揆、尚又野州...

初出
底本福澤諭吉全集 第20卷
表記
旧字旧仮名
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