ブンゴウサーチ

雪の白峰

小島烏水

『雪の白峰』は青空文庫で公開されている小島烏水の短編作品。5,666文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
5,666文字
人気
0PV
書出

アルプスに Alpine Glow(山の栄光)という名詞がある、沈む日が山の陰へ落ちて、眼にも見えなくなり、谷の隅々隈々に幻の光が、夢のように彷徨い、また消えようとするとき、二、三分の間、雪の高嶺に、鮮やかな光が這って、山の三角的天辺が火で洗うように耀く、山は自然の心臓から滴れたかと思う純鮮血色で一杯に染まる、まことに山の光栄は落日である、さればラスキンも『近世画家論』第二巻に、渚へ寄する泡沫と、

初出
底本山岳紀行文集 日本アルプス
表記
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。