筆のしづく

幸徳秋水

『筆のしづく』は青空文庫で公開されている幸徳秋水の短編作品。5,817文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。

文字数
30分以内5,817文字
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書き出し

一  近日何ぞ傷心の事多きや、緑雨は窮死し、枯川は絏紲の人となる、風日暖にして木々の梢緑なる此頃の景色にも、我は中心転た寂寞の情に堪へず、意強き人は女々しと笑はん、我は到底情を矯むるの力なし。

初出
底本日本の名随筆 別巻95 明治
表記
新字旧仮名