狩太農場の解放
有島武郎
『狩太農場の解放』は青空文庫で公開されている有島武郎の短編作品。2,832文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 2,832文字 |
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書き出し書出 | それは自己の良心の満足を得る已む可らざる行為私が胆振国狩太農場四百数十町歩を小作人の為に解放して数ヶ月になりますが、其儘小作人諸君の前に前記の土地を自由裁量に委ねる事は私が彼の土地を解放した精神である狩太農場民の自治共存を永久ならしめ延いて漸次附近村落を同化して行き得る如き有力なる団体たらしめる上に於て尚多少徹底しない所があるので狩太農場民の規約なるものを作り私の精神を徹底したい考へから森本博士に其規約の作製を依頼してあります。 |
初出 | 「小樽新聞」1923(大正12)年5月20日、21日(9817号、9818号) |
底本 | 有島武郎全集第九卷 |
表記 | 新字旧仮名 |
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