兵隊の宿
上司小剣
『兵隊の宿』は青空文庫で公開されている上司小剣の長編作品。24,088文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数 | 1時間〜 24,088文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 坂の上の、大きな松の樹のある村總代の家で、あるきを呼ぶ太鼓の音が、ドーン、ドーン、ドン/\/\/\/\と響いてゐたのは、ツイ先刻のことであつたが、あるきの猪之介は、今のツそりと店へ入つて來て、薄暗い臺所の方を覗き込みながら、ヒヨロ高い身體を棒杭のやうに土間の眞ん中に突ツ立てゝゐる。 |
初出 | |
底本 | 鱧の皮 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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