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北朗来庵

尾崎放哉

『北朗来庵』は青空文庫で公開されている尾崎放哉の短編作品。3,585文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内
3,585文字
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書出

その昔し、豊臣家が亡びかけてからの事、和寇と云ふものがあつて支那の東南の海岸を荒す、其の勢すさまじく、支那人大に恐れをなして、南清のある孤島に高い/\見張所をこしらへて、いつもその見張所の上に番人が居て、和奴来るや否やと眼を皿大にして見て居る。

初出
底本尾崎放哉全集 増補改訂版
表記
新字旧仮名
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