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緑色の透視

左川ちか

『緑色の透視』は青空文庫で公開されている左川ちかの短編作品。261文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
261文字
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書出

一枚のアカシヤの葉の透視  五月 其処で衣服を捨てる天使ら 緑に汚された脚 私を追いかける微笑 思い出は白鳥の喉と なり[#「喉と なり」はママ]彼女の前で輝く いま 真実はどこへ行った 夜露でかたまった鳥らの音楽 空の壁に印刷した樹らの絵 緑の風が静かに払いおとす 歓楽は死のあちら 地球のあちらから呼んでいる 例えば重くなった太陽が青い空の方へ落ちてゆくのを見る 走れ! 私の心臓 球になっ

初出「レスプリ・ヌウボオ 二巻二号」1931(昭和6)年7月
底本ロマンチック・ドリンカー 飲み物語精華集
表記
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