小島の春02 序
下村海南
『小島の春』は青空文庫で公開されている下村海南の短編作品。1,255文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,255文字 |
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書き出し書出 | トラツクのふちにつかまりすすり上げすすり上げ泣く四十の男これやこの夫と妻子の一生の別れかと想へば我も泣かるる夫と妻が親とその子が生き別る悲しき病世に無からしめ一等国中の一等国である日本には、まだ癩の患者が至るところに、医療の手当にも恵まれずに散らかっている。 |
初出 | |
底本 | [復刻版]小島の春 |
表記 | 新字新仮名 |
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