5分以内で読める竹内浩三の短編作品
青空文庫で公開されている竹内浩三の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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冬に死す | 竹内浩三 | 5分以内 | |
蛾が静かに障子の桟からおちたよ死んだんだねなにもしなかったぼくはこうしてなにもせずに死んでゆくよひとりで生殖もしなかったの寒くってねなんにもしたくなかったの死んでゆくよひとりでなんにもしなかったからひとはすぐぼくのことを忘れてしまうだろういいのぼくは死んでゆくよひとりでこごえた蛾みたいに。 | |||
雲 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
空には雲がなければならぬ日本晴れとは誰がつけた名かしらんが日本一の大馬鹿者であろう雲は踊らねばならぬ踊るとは虹に鯨がくびをつることであろう空には雲がなければならぬ雲は歌わねばならぬ歌はきこえてはならぬ雲は雲は自由であった。 | |||
射撃について | 竹内浩三 | 5分以内 | |
松の木山に銃声がいくつもとどろいた山の上に赤い旗がうごかない雲を待っている銃声が止むとごとんごとんと六段返しみたいに的が回転するおれの弾は調子づいたとみえてうつたびに景気のいい旗が上ったおれの眼玉は白雲ばかり見ていた。 |
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