夜汽車の中で
竹内浩三
『夜汽車の中で』は青空文庫で公開されている竹内浩三の短編作品。315文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 315文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | ふみきりのシグナルが一月の雨にぬれてボクは上りの終列車を見て柄もりの水が手につめたくかなしいような気になってなきたいような気になってわびしいような気になってそれでもためいきもなみだも出ずちょうど風船玉がかなしんだみたい自分が世界で一番不実な男のような気がし自分が世界で一番いくじなしのような気がしそれにそれがすこしもはずかしいと思えずとほうにくれて雨足を見たらいくぶんセンチメンタルに... |
初出 | |
底本 | 竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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