海
竹内浩三
『海』は青空文庫で公開されている竹内浩三の短編作品。214文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 214文字 |
| 人気 | 318PV |
| 書き出し書出 | ぼくが 帰るとまもなく まだ八月に入ったばかりなのに 海はその表情を変えはじめた 白い歯をむき出して 大波小波を ぼくにぶっつける ぼくは 帰るとすぐに 誰もなぐさめてくれないので 海になぐさめてもらいにやってきた 海はじつにやさしくぼくを抱いてくれた 海へは毎日来ようと思った 秋は 海へまっ先にやってくる もう秋風なのだ 乾いた砂をふきあげる風だ ぼくは眼をほそめて海を見ておった 表情を変え |
| 初出 | |
| 底本 | 竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻 |
| 表記 |
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