メーデーを待つ
木村好子
『メーデーを待つ』は青空文庫で公開されている木村好子の短編作品。635文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 635文字 |
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書き出し書出 | うす暗い長屋のすみで、毎日、私と坊やは糊まみれ、糊にまみれてせっせと渋団扇を張るけれど戦争にあなたを奪われた私の生活張っても張っても追っつかない苦しい暮しの真ただ中で――おお早や五月闘いのメーデーが来る!おお戦争と白テロの渦巻く中今年のメーデーはどんなにすごかろうそれにつけても忘れられぬあなた!去年、あのだらしない葬式行列に組合の人達と一緒に割り込みの先陣をうけもったあなた、あなたは今は何処... |
初出 | 「働く婦人」1932(昭和7)年5月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
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