休日に――工場に働く女工さん達に捧ぐ――
藪田忠夫
『休日に』は青空文庫で公開されている藪田忠夫の短編作品。1,656文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 1,656文字 |
| 人気 | 819PV |
| 書き出し書出 | 胸一杯に吸いこんだ空気 甘い甘い麦のかおり 何故となくきれぎれに思い出てはあとかたもなく消えて行く 幼ない時の楽しい思い出 一月目に見る村の麦畑の何んと伸々と変っていることだろう 風呂敷包を下げ 胸をふくらせ 休日の久方ぶりに 村の本道を帰って来た私 おしつけてもおしつけても湧き上って来る此のうれしさ 休み日ごとに 家に故里に かえりたい心は せき上げて来る潮のように 体中をかけめぐり 考えも感 |
| 初出 | 「田園の花 第3号」1932(昭和7)年5月 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
| 表記 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

