育て力づよく
田村乙彦
『育て力づよく』は青空文庫で公開されている田村乙彦の短編作品。458文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 458文字 |
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書き出し書出 | 食えぬだんに学校学校言うてと母は子を叱る小学校の四年の吉三は学校へ行っては先生にうちへかえればみんなにどなりまくられる「今日は学校休んで薪をとって来い子供じゃ言うても飯を食うからにゃ」ぼろぼろ涙を流しながらえがま縄帯の腰につきさす吉三子供までぼい使うてと親父は思うがどうにもならない明日はまた病気でもないのに勝手に学校を休んだと先生に叱られるだろう吉三よお前はそのほそい身体を何重も何重もしばられている水平社のこど... |
初出 | 「田園の花 第2号」1932(昭和7)年4月 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
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