横顔
上田進
『横顔』は青空文庫で公開されている上田進の短編作品。867文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 867文字 |
| 人気 | 0PV |
| 書き出し書出 | 1 壊滅した――と言う そうかも知れないと思う 健在だ――と言う そうかも知れないと思う 地下に追込められたものは 益々深く地下に潜り込んだのだ 俺達にはてんで見当がつかなくなったのだ 2 汽笛の白い蒸気が 灰色の空にちぎれ飛んだ 午前六時の川風が 雪交りの雨を赤煉瓦に叩きつけ 脂染みた硝子窓をゆすぶった 肩をすぼめた俺達の行列が 鉄門の外にまだ長くつづいていた 3 泥んこの通路がやけに |
| 初出 | 「戦旗」1930(昭和5)年6月号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
| 表記 |
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