アンチの闘士
今村恒夫
『アンチの闘士』は青空文庫で公開されている今村恒夫の短編作品。1,120文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,120文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 彼は勇敢な反帝同盟の闘士!奴はもぐって地球の外にでもいるようだが時々姿を見せては叫ぶ!「帝国主義戦争絶対反対だ!ソヴェート同盟を守れ!支那革命を守れ!」と一太郎やーい親子がおれたちの村にやって来た時や桜井肉弾大佐の講演会があった時奴はみんなの前でおっぴらに云った電柱や壁に貼られた伝単も、時々ばらまかれるアンチのビラも奴の仕事だカーキ服の憲兵もサーベルも奴を血眼に探しているが……おお勇敢な反帝の闘士!野... |
初出 | 「プロレタリア詩」1932(昭和7)年1月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
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