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鋼鉄

今村恒夫

『鋼鉄』は青空文庫で公開されている今村恒夫の短編作品。519文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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519文字
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書出

俺達は貧困と窮乏の底で生れた 俺達は圧迫と不如意の中で生長した 俺達は鋼鉄になった 俺達は現代が要求する 共産主義者になった 俺達は地下から生み出された 光りを持たない暗黒と放浪と死に瀕した現実であった 堪え難い生活の溶鉱炉の中へ投げ込まれた 旋風と熱気と断末魔の苦悶と没自我の中で生れた儘の俺達は俺達を失った残滓を捨てた洗練された 鉱石は銑鉄になった俺達は戦線に召集された そこで益々鍛われて行っ

初出「文芸戦線」1929(昭和4)年11月号
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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