手
今村恒夫
『手』は青空文庫で公開されている今村恒夫の短編作品。772文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 772文字 |
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| 書き出し書出 | 俺達の手を見てくれ給え ごつごつで無細工で荒れて頽れて生活の如に殺風景だが 矍鑠とした姿を見てくれ給え 頑健なシャベルだ 伝統と因習の殻を踏み摧き 時代の扉を打ち開く巨大な手だ りゅうりゅうと筋骨はもくれ上り 俺達の如く底力を秘めている どきっどきっ脈打つ血管には 火よりも赤い革命の血が流れ すべっすべっ皮膚は砲身の如く燿いている ペシャンコにひしゃげた爪は兄弟達の顔面の如に醜いが 頑固で硬質で |
| 初出 | 「文芸戦線」1929(昭和4)年8月号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
| 表記 |
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