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山上の歌

今村恒夫

『山上の歌』は青空文庫で公開されている今村恒夫の短編作品。587文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
587文字
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書出

同志等よ 素晴らしい眺めではないか 君達の胸はぶるぶると打ちふるえないか 脚下の街に林立する煙突と空を蔽う煤煙と るるるるっと打ちふるえている工場の建築物 おお そして其処で搾りぬかれた仲間等が吹き荒ぶ産業合理化の嵐の前に怯え 恐れ 資本への無意識的な憤懣の血をたぎらせているのだ 街は鬱積した憤懣で瓦斯タンクのようになっている 街は燐寸の一本で爆発へ導く事が出来るのだ そして俺達は厳重なパイや工場

初出「ナップ」1931(昭和6)年10月号
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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