夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち
百田宗治
『夕暮の別荘地に歩み入る兵士たち』は青空文庫で公開されている百田宗治の短編作品。317文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 317文字 |
| 人気 | 215PV |
| 書き出し書出 | 喇叭の音、 疲弊した魂からしぼりだす最後の勇気のような いま夕暮れの空に反響を呼んで 響きわたる喇叭! おお汗みずくの兵士、 夏の夕暮の 湿やかな大気に充ちた郊外の別荘地にいま歩み入ってくる一隊、 重い背嚢、 きらめく銃剣――埃まみれの靴、 一日の演習に疲れて へとへとになって帰ってくる是等の人々、 空腹――眩暈、 いま靴の音も不揃いに ふりあげる喊声…… 水撒かれた小径、 うちつづく生籬、 |
| 初出 | 「ぬかるみの街道」大鐙閣、1918(大正7)年10月 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) |
| 表記 |
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