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血を越えてゆく

松本淳三

『血を越えてゆく』は青空文庫で公開されている松本淳三の短編作品。185文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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185文字
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書出

われら 血を越えてゆく はらからが流したる くろき血をぞ 越えて尚ゆく おそろしき権力は ゆくてをふさぎ するどき刃は たえず頭上にひらめけども あらしの如く 泉のごとく 石をおしわけ 春 芽をふく草の 力に似て 彼岸を遠く たのみ且つ信じ ああ われら血を越え たゆまずゆく はらからに続き また はらからを後に率いて―― (『種蒔く人』一九二一年十月号に発表)

初出「種蒔く人」1921(大正10)年10月号
底本日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)
表記
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