再生の日の海を眺めて――その日牢獄を出でたる一革命家の歌える
松本淳三
『再生の日の海を眺めて』は青空文庫で公開されている松本淳三の短編作品。1,369文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,369文字 |
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書き出し書出 | 俺は再び海を見るのだ!ひろいひろい海を見るのだ!それは、絵より詩よりもっと大きい、もっと美しい動いている海、輝いている海!ああはっきりと映って来る海!俺は岩に腰をおろしたやせた両手を胸に抱いた「貴方の御出をどんなに待ったか知れません、よくも貴方は、生きて再び私の姿を見て呉れます……」海は大きい胸をたたいてまず何よりもにっこりしたそして鮮な潮の香りをたえず――俺の体に送った泣きた... |
初出 | 「種蒔く人」1921(大正10)年11月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) |
表記 | 新字新仮名 |
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