動員令
波立一
『動員令』は青空文庫で公開されている波立一の短編作品。1,311文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 1,311文字 |
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| 書き出し書出 | 耳の奥底に唐人笛飴屋の幼い想出 連隊の奴隷達は夢の中で枕を外した 激しい夜風とあれ狂う喇叭の号音 ――非常呼集だ 丘の黒い建物は真夜中に眼ざめた 丘の兵隊屋敷は点々と燈火を燦めてゆく 不寝番は雀躍してバタバタ駆けまわった 息をきらしても叩き起すのは愉快だ 態あみろ 起きろ! 起きろさ 起きるよ…… うるせい! 週番司令あ誰奴だ? 俺あ 不服だぞお…… 周章てて起きた初年兵の寝台の上に |
| 初出 | 「プロレタリア文学」1932(昭和7)年4月作品増刊号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) |
| 表記 |
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