ブンゴウサーチ

夕がたの人々

西村陽吉

『夕がたの人々』は青空文庫で公開されている西村陽吉の短編作品。1,713文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,713文字
人気
0PV
書出

※ かあいそうな娘さんたちよ、 夕方の町を二三人ずつ群を成して、 いかめしい煉瓦造りの裏門から、 吐きだされてゆく娘さんたちよ、 おしろいをきれいに顔につけて、 折目のただしい海老茶の袴をはき、 白足袋に日和下駄をはいてはいるけれど、 手に抱えている風呂敷包みの中は、 お弁当のからばこ、白い事務服、それから紅い鼻緒の上草履のようなもの。

初出「生活と芸術」1915(大正4)年9月号
底本日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)
表記
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。