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雪の線路を歩いて

後藤謙太郎

『雪の線路を歩いて』は青空文庫で公開されている後藤謙太郎の短編作品。437文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
437文字
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書出

貧しさの為に俺は歩けり ひとすじの道 雪の線路を俺は歩けり 貧しさの為に歩ける俺には 火を吐きて 煙を挙げて 罵る如く 汽笛を鳴らして 走りゆくあの汽車が憎し 文明の利器なれども俺には憎し ひもじさの為に疲れて歩ける俺には それ食えがしに汽車の窓より 殻の弁当を投げつくる人の心が憎し とりわけて今 村を追われて歩ける俺には スチームに温められて 安らかに旅する人の心はなお憎し われ等が汗にてなり

初出
底本日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)
表記
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