一枝について
金鍾漢
『一枝について』は青空文庫で公開されている金鍾漢の短編作品。353文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 353文字 |
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| 書き出し書出 | 年おいた山梨の木に 年おいた園丁は 林檎の嫩枝を接木した 研ぎすまされたナイフををいて うそさむい 瑠璃色の空に紫煙を流した そんなことが 出来るのでせうか やをら 園丁の妻は首をかしげた やがて 躑躅が売笑した やがて 柳が淫蕩した 年おいた山梨の木にも 申訳のやうに 二輪半の林檎が咲いた そんなことも 出来るのですね 園丁の妻も はじめて笑つた そして 柳は失恋した そして 躑躅は老いぼれ |
| 初出 | 「国民文学」1942(昭和17)年1月号 |
| 底本 | 〈外地〉の日本語文学選3 朝鮮 |
| 表記 |
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