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花と龍

火野葦平

『花と龍』は青空文庫で公開されている火野葦平の長編作品。420,138文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜
420,138文字
人気
4,125PV
書出

[#ページの左右中央] 序章 [#改丁] 女の出発 「たいそう暗いが、キヌさん、もう何時ごろかのう?」 「まあだ、三時にはなりゃあすまいね」 「やれやれ、この谷は一日がよその半分しかないよ。仕事も半分しか、でけやせん」 「その代り、夜がよその倍あるわ」 「倍あったって、電燈はつきゃせんし、油は高いし、寝るしか用がない。この村の者がどんどん都に出て行くわけがわかるよ。遠いところに行く者は

初出花と龍「読売新聞」読売新聞社、1952(昭和27)年6月20日~1953(昭和28)年5月11日<br>あとがき「花と龍(下巻)」新潮社、1953(昭和28)年7月31日<br>解説「火野葦平選集 第五巻」東京創元社、1958(昭和33)年
底本花と龍(下)
表記
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