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グリュックスブルグ王室異聞

橘外男

『グリュックスブルグ王室異聞』は青空文庫で公開されている橘外男の長編作品。71,232文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜
71,232文字
人気
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書出

はしがき 「その時わたくしは、下町のフォーゲル街で父の遺した家に母と暮していましたが、四月初め頃のある朝、……まだ日陰には雪が残って、その中から……ミルザの花が咲いていましたから、三月末頃だったかも、知れません。ある朝事務所の前に、すばらしいイスパノスイザの高級車が停まって、頬髭いかめしい年輩の執事が訪れて来ました。中央公園のドラーゲ公爵家から来たものだが、お願いしたいことがあって、大奥様がお待

初出「小説新潮」1954(昭和29)年9月〜10月
底本橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
表記
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