ウニデス潮流の彼方
橘外男
『ウニデス潮流の彼方』は青空文庫で公開されている橘外男の長編作品。123,387文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数 | 1時間〜 123,387文字 |
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書き出し書出 | 海の狼諸君は御記憶であろうか?昨夏七月二十二日ブエノスアイレス発ユーピー特電が突如倫敦各紙に第一声を送って以来、エーピー、ロイター、タス、アヴァス等世界の大通信社の触手という触手は一斉に色めき立って、地元拉丁亜米利加諸国はもちろん、全欧米を熱狂と興奮の坩堝(るつぼ)と化せしめ、世界学界に解けざる謎を与えて輿論は囂々(ごうごう)として、今なお帰趨するところを知らざる大事件のあったということを!今世紀前世紀を通じ戦争を除いてはここ二、三百年間、まずこれほどに異常な... |
初出 | 「読物時事」1947(昭和22)年5月〜12月 |
底本 | 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 |
表記 | 新字新仮名 |
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