北岳と朝日岳
木暮理太郎
『北岳と朝日岳』は青空文庫で公開されている木暮理太郎の短編作品。8,691文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 8,691文字 |
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書き出し書出 | 白峰北岳日は忘れたが明治二十六年の八月であった、初めて木曾の御岳に登った時、兼てこの山は高さ一万七百尺、日本第二の高山であると地理書で教えられ、又近所の御岳講の講中で登山したことのある人の話にも、頂上からは富士山が高く見えるだけで、外に目に立つ山は無いと聞かされていたので、そうと許り信じていた私は、意外な展望にすっかり驚いてしまった。 |
初出 | 「改造」1929(昭和4)年6月 |
底本 | 山の憶い出 下 |
表記 | 新字新仮名 |
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