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越中劍岳先登記

柴崎芳太郎

『越中劍岳先登記』は青空文庫で公開されている柴崎芳太郎の短編作品。3,141文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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書出

越中の劍岳は、古来全く人跡未到の劍山として信ぜられ、今や足跡殆(ほと)んど遍かられんとする日本アルプスにも、この山ばかりは、何人も手を著け得ざるものとして、愛山家の間に功名の目標となれるが如き感ありしに、会員田部隆次氏は、「劍山登攀冒険談」なる、昨四十年七月末『富山日報』に出でたる切抜を郵送せられ、かつ「先日山岳会第一大会に列席して諸先輩の講演、殊に志村氏の日本アルプスの話など、承わり、すこぶる面白く感動仕候、その中に、劍山登り不可能の話有之候に就きて、思い出し候間、御参考までに別紙切抜...

初出「山岳 五の一」1910(明治43)年3月
底本山の旅 明治・大正篇
表記
新字新仮名
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