或る国のこよみ
片山広子
『或る国のこよみ』は青空文庫で公開されている片山広子の短編作品。3,004文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 3,004文字 |
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書き出し書出 | はじめに生れたのは歓びの霊である、この新しい年をよろこべ!一月霊はまだ目がさめぬ二月虹を織る三月雨のなかに微笑する四月白と緑の衣を着る五月世界の青春六月壮厳七月二つの世界にゐる八月色彩九月美を夢みる十月溜息する十一月おとろへる十二月眠るケルトの古い言ひつたへかもしれない、或るふるぼけた本の最後の頁に何のつながりもなくこの暦が載つてゐ... |
初出 | |
底本 | 燈火節 |
表記 | 新字旧仮名 |
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