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緑雨と一葉

伊庭心猿

『緑雨と一葉』は青空文庫で公開されている伊庭心猿の短編作品。1,278文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,278文字
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書出

かの日都を落ちて船橋にやどり申候きのふより市川町に戻りて百姓家を借りうけ、ともかくすごし居り候今宵は松葉の土手と申すを下りて渡船にのりて月を觀候なみ/\の旅ならねば落人の身の上いとゞ悲しく候これは殘少き眞間のもみぢに候處の名とは申ながら※[#「義」の「我」に代えて「咨−口」、U+7FA1、6-1-14]ましく候鬼共の都にて立騷ぎ候姿目に見えておもひ候やうに眠られず候この先いかゞ成行くべきかみづからも知らず候人のもとへ今日申遣はし候ことあり其...

初出
底本眞間第一册
表記
旧字旧仮名
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