ライオンの大損
村山籌子
『ライオンの大損』は青空文庫で公開されている村山籌子の短編作品。1,040文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,040文字 |
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書き出し書出 | ある秋の一日、一匹の威張り屋のライオンが森の中で、お昼寝をしてゐる間に、大切な、日頃自慢のあごひげを、誰にとられたのか、それとも抜け落ちてしまつたのか、とにかく起きて、のどがかわいたので、水をのみに、ふら/\と川の方へ行く途中で熊に会ひますと熊は、ライオンをよく知つてゐるのに挨拶をしないので「熊君、なぜ、挨拶をしない?失敬じやないか」といつた時に熊は、やつと気がついて「やあ、ライオン様でございましたか、昨日まで、お見受け致してゐた、あなたのあごひげがないので、ついお見そ... |
初出 | 「子供之友」婦人之友社、1929(昭和4)年10月 |
底本 | 日本児童文学大系 第二六巻 |
表記 | 新字旧仮名 |
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