「味の素」発明の動機
池田菊苗
『「味の素」発明の動機』は青空文庫で公開されている池田菊苗の短編作品。1,723文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,723文字 |
人気 | 54,894PV |
書き出し書出 | 余が化学を修め始めたるは明治十三年余が十七歳の時にして、主としてロスコー、ファウン=ミルラー、ミューアなどの英書に就きて斯学の初歩を講じたるものなるが、多くもあらぬ小遣銭は尽く薬品器具の購入に費し、家人の迷惑をも顧みず酸類にて衣服や畳に孔を穿ち又硫化水素などを弄びて実験を行ふを唯一の楽とせり。 |
初出 | 「人生化学」龜高徳平著、丁未出版社、1933(昭和8)年3月 |
底本 | 池田菊苗博士追憶録 |
表記 | 新字旧仮名 |
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