最上川
斎藤茂吉
『最上川』は青空文庫で公開されている斎藤茂吉の短編作品。1,437文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,437文字 |
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書き出し書出 | 最上川は私の郷里の川だから、世の人のいふ『お国自慢』の一つとして記述することが山ほどあるやうに思ふのであるが、私は少年の頃東京に来てしまつて、物おぼえのついた以後特に文筆を弄しはじめた以後の経験が誠に尠(すくな)いので、その僅の経験を綴(つづ)り合せれば、ただ懐しい川として心中に残るのみである。 |
初出 | 「東京日日新聞」1938(昭和13)年6月28日 |
底本 | 斎藤茂吉選集 第十一巻 |
表記 | 新字旧仮名 |
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