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石鏃の思出話

浜田青陵

『石鏃の思出話』は青空文庫で公開されている浜田青陵の短編作品。3,534文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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10分以内
3,534文字
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書出

日本に於ける石器時代の遺物に關する、最も古い文獻上の所見が『續日本後記』に出てゐる仁明天皇の承和六年、出羽國田川郡海岸に現はれた石鏃の記事、次いでは『三代實録』や『文徳實録』にある石鏃である樣に、私自身の石器に關する一番昔しの思出もやはり石鏃である。

初出「ドルメン」1935(昭和10)年6月
底本青陵随筆
表記
旧字旧仮名
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