青空文庫で公開されている室生犀星の児童文学作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
そのころ私は不思議なこころもちで、毎朝ぼんやりその山を眺めていたのです。
それは古い沼で、川尻からつづいて蒼(あお)くどんよりとしていた上に、葦(あし)やよしがところどころに暗いまでに繁っていました。