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シグナルとシグナレス

宮沢賢治

『シグナルとシグナレス』は青空文庫で公開されている宮沢賢治の短編作品。11,538文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
11,538文字
人気
48,712PV
書出

「ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、   さそりの赤眼が 見えたころ、   四時から今朝も やって来た。   遠野の盆地は まっくらで、   つめたい水の 声ばかり。  ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、   凍えた砂利に 湯げを吐き、   火花を闇に まきながら、   蛇紋岩の 崖に来て、   やっと東が 燃えだした。  ガタンコガタンコ、シュウフッフッ、   鳥がなきだし 木は光り、   青々

初出「岩手毎日新聞」1923(大正12)年5月
底本セロ弾きのゴーシュ
表記
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